
ほしいもとサツマイモのことで知りたいことがあれば是非ご活用ください。


2014年6月の“お宝ほしいも”

『毎月お届け干し芋』のお客様に一番でお届けします。
干し芋加工において重要な工程のひとつに、“ゆっくり時間をかけて蒸かす”があります。
サツマイモの主成分はデンプンです。
干し芋の甘さはデンプンがどれだけ糖化しているかになるのですが、それを引き出すのが“蒸かし方”です。
石焼き芋が美味しいのはサツマイモに熱がゆっくりと加わるからです。
これは干し芋にも当てはまります。
どうやって蒸かすかはとても大切です。
クイックスウィートは、従来のサツマイモに比べて低い温度でもサツマイモの甘さが引き出せるサツマイモとして開発されました。
「電子レンジでも美味しい焼き芋ができる」が謳い文句です。
さすがのクイックスウィートでも、電子レンジよりも石焼きの方が美味しくなりますが、その特性は見逃せません。
干し芋加工においても低い温度から甘さが引き出されるのは歓迎で、他のサツマイモと同じような蒸かし方をしても、クイックスウィートの方が美味しさが引き出される可能性が高くなるからです。
今回クイックスウィートを初めて干し芋に加工しました。
低い温度で甘さが引き出されるのと、クイックスウィート自体が干し芋に適しているかは別の話になるので、実際に加工してみるまではどんな干し芋が出来上がるかはわかりません。
ただし、干し芋用のサツマイモとして開発された品種の「ほし黄金」の親が玉豊とクイックスウィートでしたから期待を持って作りました。
結果仕上がり具合は・・・、
干し芋としての甘みややわらかさは、標準以上のものができました。
ほんの少しの作付け、そして加工だったので収穫量や生産性はわかりませんが、干し芋にしても良いサツマイモであることが解りました。
茨城の干し芋産地ではまだクイックスウィートはまったくと言って良いほど普及していません。
2013年度の生産も自社の有機農園と、親しいもう一軒の農家がいずれもほんの少し作っただけです。
もちろん弊社の出荷も今回が初めてです。
クイックスウィートの今後がどうなっていくのか、大変楽しみなサツマイモです。
2014年6月6日 株式会社タツマ 福井保久

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